痛風はどんな病気?男女で発生率が違うって本当?

生活習慣を見直して尿酸値を下げることが肝心

成人病の一種、痛風は多くの人が名前を知っている病気ですが、実際にどんな病気かどうか知らない人も多いのではないでしょうか?痛風は、最初は自覚症状がほとんどありません。痛風の名前は「風邪にふかれただけでも痛い」から来ているほど、進行すると耐え難い痛みを伴います。「自分は大丈夫」と油断していても、実は日本では成人男性の5人に1人は痛風の予備軍なのです。そして、痛風は女性よりも男性にかなり多い病気です。男性患者100人に対してなんと女性は1人から2人程度です。高齢者の男性に発症する可能性の高かった病気ですが、現代は食生活の欧米化により20代や30代の男性の発症も目立ちます。

痛風の主な原因

痛風は足の指の付け根の痛みが主な症状

痛風の原因は、尿酸値の増加です。尿酸値とは、血液中の老廃物のことを指します。
尿酸値が7mb/dl以上の場合を高尿酸血症、激痛などの自覚症状が伴う場合に痛風と呼ばれます。尿酸値が一定量以上増えてしまうと、身体の関節部分に尿酸の結晶がたまってしまいます。結果、激しい痛みと炎症が引き起こされます。

痛みは主に、足の親指の付け根に現れます。足の親指の付け根に痛みが現れる患者さんは、なんと7割にも及びます。それ以外の場所はくるぶしやひざ、首や耳に痛みが出ます。痛風はある日突然、耐え難いほどの激しい痛みが現れることが多いです。しかし、患者さんによっては軽度の関節痛の場合もあります。そういった場合は痛みも1週間程度で収まってしまい、湿布などで応急処置をして放置してしまう患者さんもいます。

しかし、痛風の原因である尿酸値を下げないかぎり、痛みから逃れることはできません。さらに、関節が腫れてしまったり、腎臓障害や尿路結石症なども併発しやすい状態に近づいていきます。そして、最近の研究では、糖尿病や高脂肪結晶、高血圧などの病気とも関わりが深いことが判明しています。自覚症状が出る前に、健康診断等で尿酸値が高めと指摘された場合、早めに対策を講じる必要があります。

とても怖い合併症

高尿酸血症、そして痛風をその場しのぎの対処法で放置していると、糖尿病や高脂肪結晶、高血圧などの生活習慣病が同時に発症する可能性が高いことがわかってきています。痛風の患者さんの約半数は高血圧、高脂血症、またはそ

の両方を発症しています。糖尿病を発症している患者さんの場合、耐糖能障害と呼ばれる予備軍段階で痛風のを発症している人の割合が高いです。以上のことから、高尿酸血症と痛風が多くの生活習慣病と関わりが深いことがわかるかと思います。

合併症から、さらに危険な病気へ

痛風は尿酸値の上昇が原因

上記の高血圧や高脂肪結晶、糖尿病等の生活習慣病は、悪化すると動脈硬化へと繋がってしまいます。痛風や高血圧がなぜ動脈硬化へと繋がるのかというと、痛風は尿酸値の上昇により、血管に負担を与えます。高血圧は、血液の圧力が高まることにより、血管に負担を与えます。結果、動脈硬化に繋がってしまうのです。高尿酸血症や痛風をその場しのぎで放置は絶対にしてはいけません。高血圧や糖尿病、高脂肪結晶だけでなく、動脈硬化により脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気にかかるリスクがとても高くなってしまうのです。