偽痛風ってなに?

義痛風痛風と間違われるほどよく似た症状に、偽痛風(ぎつうふう)というものがあります。

似た症状というのは主に関節に痛みを伴う症状です。一般的に、痛風の症状は足の親指や手首など比較的小さく末端の関節に症状が出やすいです。しかし、偽痛風の場合は股関節や膝などに症状が出やすいです。また、同時に複数箇所痛むこともあります。

痛風の場合、血中の尿酸が増え、関節などに溜まり痛みを伴います。しかし、偽痛風は血中の尿酸値との因果関係はありません。しかし、偽痛風も関節にある物質が溜まることにより痛みを生じさせます。

偽痛風の原因

偽痛風は、関節にピロリン酸カルシウムが溜まることによって痛みが生じます。ピロリン酸カルシウムとは、カルシウムとリン酸塩が分解されることにより合成されるピロリン酸という物質が化合し、体内で作られる物質のことを指します。リン酸塩は、多くの場合食品添加物に含まれており、それらが入った食べ物を摂取することにより体内に入ります。しかし、何故関節にピロリン酸カルシウムが溜まるのかという直接的な原因は明らかになっていません。

加齢が原因によって軟骨が傷み、その傷んだ軟骨に結晶が沈着しやすいことが原因ではないかと言われています。また、高齢者ではなく若年者が偽痛風を発症する場合、遺伝が原因のときがあります。

症状は関節炎だけではない

偽痛風は、膝や股関節の傷み意外に患部に発赤や熱感が現れることもあります。また、部分的な症状だけでなく、体重減少や発熱などの全身に症状が現れる場合もあります。そして、痛風の痛みと比べ、比較的軽い傾向があります。

偽痛風になりやすい人

痛風の場合、30代〜50代の男性に発症しやすいという特徴がありますが、偽痛風の場合は60歳以上の高齢者に多く見られます。また、痛風は男性に圧倒的に多いのが特徴ですが、偽痛風の場合は男女共に発症の割合が同程度です。

偽痛風の診断方法

痛風の場合、血液検査によって尿酸値の高低で判断されます。しかし、偽痛風の場合は原因であるピロリン酸カルシウムはレントゲンに映る為、レントゲンによって判断されます。

治療方法

痛風は生活習慣の乱れにより発症しますが、偽痛風の場合は生活習慣は関係ありません。したがって、食生活を改善することで予防や治療をすることは不可能です。

そして、溜まったピロリン酸カルシウムを取り除く方法、薬もありません。
なので、具体的な治療は患部を安静にし、非ステロイド性抗炎症剤やコルヒチンなどの薬の投与により炎症と痛みを抑える対症療法がされます。しかし、症状が進行してしまい、痛みが酷い場合にはステロイド系の薬が使われます。さらに進行し、変形性関節症になってしまった場合、人工関節置換術が行われます。

偽痛風かもしれないときは、何科に行けばいいの?

偽痛風の疑いがある場合、整形外科を受診してください。レントゲンを撮ってもらいましょう。また、痛風や関節リウマチ、細菌性関節炎などといった他の病気と間違う場合もあります。なので、迷った時はできるだけ複数科のある総合病院を受診する方がいいでしょう。