ストレスや疲労で眠っていた幼少期の水疱瘡のウィルスが活発化することで発症する皮膚炎を帯状疱疹と言いまが、その後帯状疱疹の皮膚の炎症が完治したあとも痛みが長期間残ってしまう後遺症が「帯状疱疹後神経痛」(PHN)です。

帯状疱疹になってから痛みが3ヶ月たっても残っている場合に帯状疱疹後神経痛と診断されます。

帯状疱疹の後遺症の神経痛

若い場合は、ウィルスによって破壊された神経の回復が早いのですが、高齢者は帯状疱疹後神経痛になりやすい傾向があります。また、帯状疱疹が重くなってしまった場合も帯状疱疹後神経痛になる確率が高くなります。

予防としての最善の方法は、帯状疱疹になった時に出来るだけ早く治療を始めることです。ウィルスの増殖を早く止め、神経へのダメージを最小限にとどめるようにします。痛みを感じ、皮膚に赤みを帯びた疱疹ができた場合は我慢せずに出来るかぎり早く皮膚科を受診して適切な治療を受けることが肝心です。

神経や皮膚への攻撃が長引き、大きなダメージを受けると神経に傷が残り長期間にわたって痛みが消えなくなってしまいます。その痛みで、通常の日常生活ができなくなったり、睡眠をさまたげられたりします。

万が一、帯状疱疹後神経痛になってしまったら、じっくりと治す覚悟が必要です。傷んでしまった神経を完治するには長い時間がかかります。

万人に向く治療法というものは確立されていません。

患者さんによって症状は千差万別で、痛みの程度や薬の効き目が異なるため、個々に対応して薬物療法や理学療法などを組み合わせての治療が実施されます。痛みを完全に取り去ることは難しいため、治療目標などの設定を行います。

「睡眠時間をいかに取れるようにするか。」や「日常生活の上で支障をきたさない時間をどう増やすか。」などを目的とした痛みとどううまく付き合うかという治療目標になります。痛みの症状や程度を正しく医師に伝えることで適切な治療方針を組んでもらえるよう心がけます。

痛みが、時々起こるのか、継続して起こるのか、昼の症状は、どうなのか、夜の睡眠時の具合などを事細かにメモなどに残して医師に伝えることが大切です。痛みを軽減する治療には痛みの原因である神経を麻酔で沈静化する、神経ブロックを受けると効果のある場合が多いようです。

薬物療法は、抗ヘルペス薬の内服や点滴などが行われています。

痛みが脳に記憶として残ってしまった場合は抗うつ剤などが使われる場合もあります。毎日を規則正しく、ストレスを無くす生活を送ることが最大の完治への近道といえます。