逆流性食道炎とは?

胸焼け食道は、口から送りこまれた食べ物や飲み物を胃へと送るための器官です。この食道から胃への流れは、通常一方通行です。この食道から胃袋の間は、食道括約筋という筋肉が備わっています。食べ物や飲み物を飲み込む度にこの食道括約筋が胃へ食べ物や飲み物を届けます。

胃液が食道へ逆流してしまう

食べ物や飲み物が胃の中に入ると、胃はそれらを消化する為に酸性度がとても高い塩酸、そして様々な消化酵素からなる胃液を分泌します。

胃は自分の胃液から自分を守る為の防御機能を持っています。しかし、食道には胃液から身を守るための防御機能を持っていません

従って何かのタイミングで胃液が食道を逆流した際、食道は胃液の酸により炎症をおこしてしまいます。そして、胃液の消化酵素によって食道が傷つけられます。

胸焼けや舌の奥の圧迫感が症状

その結果、本人には胸焼けの症状や舌酸といった症状が現れます。このような状態を、逆流性食道炎といいます。

胸焼けの場合、胸にシュワシュワするような違和感や何か物が引っかかっているような圧迫感を感じます。

逆流が繰り返され、ダメージが拡大

舌酸とは、げっぷ等のきっかけで食道、喉まで胃液が逆流することを指します。嘔吐の場合は胃の中の食べ物を吐き出してしまいますが、この舌酸の場合は食べ物を吐き出すわけではありません。しかし、舌酸繰り返すことにより食道や喉に大きなダメージを与えます。

背中の痛みや虫歯も症状

その他には虫歯になりやすくなる、背中に痛みを伴ったりします。歯の表面はエナメル質でできています。このエナメル質は酸性に弱いといった特徴を持っています。逆流性食道炎により口の中が酸性に傾くことにより虫歯ができやすくなります。また、逆流性食道炎を何度も繰り返し食道に慢性的な炎症状態が続くと、腫瘍ができてしまう場合もあります。

食道の入り口の筋肉の衰えが原因

逆流性食道炎は、加齢による食道括約筋の衰えが原因で起こります。

食道括約筋は通常、食べ物や飲み物、胃液が逆流しない役割を担っています。しかし加齢によりこの筋肉が衰えることにより、逆流が可能になってしまうのです。

食べ過ぎやタンパク質が多い食事も悪影響

脂質の多い食事

食事で脂肪分を取り過ぎると、胃の蓋の役割である弁の機能が低下します。その結果胃液が逆流しやすくなります。

タンパク質が多い場合も消化に時間がかかるので胃に食物が長く滞在することにより胃液が逆流しやすくなってしまいます。また、食べ過ぎの場合も食道括約筋が緩み、機能が低下して逆流しやすくなってしまいます。

根本治療は食事を見直すこと

検査は胃カメラで行う

逆流性食道炎かどうかの判断は、胃カメラで検査をします。もし逆流性食道炎になっていた場合、薬の服用による治療がありますが、逆流性食道炎の薬は対症療法でしかありません。

油物や刺激ものを控えて胃を休めましょう

根本的な治療は食事療法になります。脂肪や糖分、刺激物などの摂取を控え、胃を休ませる必要があります。こうすることにより、症状をかなり緩和することができます。